- クライオバルーンアブレーション症例における重篤な脳梗塞・心筋梗塞の発生:空気塞栓によるものと考えられる。クライオバルーン用のシース(FlexCath Advance)にバルーンカテ以外の細い径のカテーテルを挿入したことが原因のひとつと推測される。原則的にバルーン以外のカテーテルはバルーン用シースに挿入しない。またバルーンカテにおいてもその挿入時・交換時においては細心の注意をはらう。
- ホットバルーンアブレーション症例における左房食道瘻の発生:同じ肺静脈に対して何度も焼灼を繰り返すことが原因のひとつと推測されている。食道冷却を行っても食道傷害のリスクが残存することを忘れずに治療を行う。
平成30年8月30日
日本不整脈心電学会
カテーテルアブレーション委員会
委員長 山根禎一
合併症対策部会長 合屋雅彦
安全対策委員長 草野研吾
理事長 野上昭彦