HOME > 認定制度・検定試験 > 認定心電検査技師制度 > 資格を活かし、生理検査室全体のスキルアップに成功!

資格を活かし、生理検査室全体のスキルアップに成功!

国立病院機構高崎総合医療センター
(現:国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院)
日本不整脈心電学会メディカルプロフェッショナル委員
中村 良幸

病院規模とともに拡大する臨床検査技師の役割

 私が、昨年度まで勤務していた国立病院機構高崎総合医療センターは、群馬県の南西部に位置する高崎市の中心市街地に立地しています。最寄駅である高崎駅は上越および北陸新幹線の分岐点であり、いわば群馬県の玄関口となっている地域です。当センターは、旧国立病院のひとつで、平成21年10月に新病棟完成時に国立病院機構高崎病院から現名称に改称されました。
 病床数は451床を有し、病院機能評価において、一般病院2の3rdG:Ver.1.0の認定施設となっています。患者数が増加するなか、平成30年度には地上5階建ての新館が完成予定となっており、34床の増床が計画されています。病院規模の拡大とともに臨床検査技師の役割も大きくなり、24時間体制の当直勤務の対応や各種チーム医療への参画など、医療職としての職務を担っています。平成29年3月現在で、臨床検査科の技師総数は31名(含非常勤職員8名)、そのうち生理検査室の配属者は、10名(含非常勤職員4名)です。生理検査室では、25項目の生理検査と各種超音波検査を行っています。患者数の増加に伴って、心電図検査関連の検査数も増加傾向にあります。

検査室全体のスキルアップを目指す:認定心電検査技師資格を活かして

 業務が多忙となるなか、心電図検査に関連する知識や技術といった力量に関して、スタッフ間に差が生じている現状がありました。そういった状況で、認定心電検査技師が赴任したことを契機として、生理検査室内で心電図検査のスキルアップを目指してきました。現在は、生理検査室内での勉強会の開催、心電図波形に関する目合わせの実施などを月1回程度行い、技師間差の是正に努めています。マニュアル整備の一環としては、作成したパニック値(緊急異常値)対応のフローチャートが、病院機能評価受審時にサーベイヤーから高い評価をいただきました。スタッフへの教育として、積極的な学術活動への参加や学会発表時のサポートなども継続して行ってきました。また、機器についても生理検査室で他部署に設置している心電計14台の管理簿を作成し、一括管理の体制を整えました。定期的な保守やメモリーカードの管理などについての対応を行うことで、機器トラブルも減少しています。さらに、臨地実習の学生に対する心電図検査に関するレクチャー、新人技師に対する当直対応の講習など教育の拡充も図ってまいりました。今後は、院内の看護師などに向けて、心電図検査に関連する啓発活動を行っていきたいと考えています。

広がる認定心電検査技師活躍の場

 このような活動を通して、認定心電検査技師の活躍の場は、院内全体へと広がりつつあります。是非、資格を取得していただき、自身のスキルアップのみならず、院内全体のスキルアップに役立てていただきたいと思います。
 私は4月より国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院に異動となりましたが、資格取得者として「何ができるか」「何をすべきか」を念頭に置きつつ、業務に励んでまいります。

注:本学会が施設を推薦するものではありません。
施設へのお問い合わせはご遠慮ください。