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理事長挨拶

President

 この度、一般社団法人日本不整脈心電学会(Japanese Heart Rhythm Society)の第2代理事長を拝命致しました。本学会は、日本不整脈学会と日本心電学会の統合により2015年6月に新しく設立されましたが、母体の学会はそれぞれ1986年、1983年に発足しており、先人が築いてきた30有余年の歴史を有します。このように伝統があり、また新規に統合された新学会の代表を務めることになり、大変名誉なことであり重責に身の引き締まる思いです。
 日本不整脈心電学会は約8,500名と多数の会員数を誇り、その中には多くのメディカルプロフェッショナル(MP)会員の存在があります。1990年代初頭より始まったカテーテル焼灼術による不整脈根治治療、心室細動・心不全に対する幅広いデバイス治療の成果はめざましく、不整脈循環器治療を大きく変革させました。不整脈治療には高度先進的医療機器を駆使する機会が多いため、多職種からなる横断的チーム医療が不可欠です。このように不整脈領域の大発展の中に、統合前の2学会の会員数の増加に伴い、学会が大規模化した経緯があります。
 本学会会員は不整脈臨床、不整脈基礎研究に関連した専門家により構成されています。臨床専門領域は内科系、外科系、小児科系医師に加えて、MP(臨床工学技士・臨床検査技師・看護師・放射線技師・薬剤師)から成り、心臓ペースメーカ、カテーテル焼灼術、植込み型除細動器を中心とした不整脈の非薬物療法あるいは薬物治療を中心とした不整脈の病態生理、診断、治療に関する集学的医療を担ってきました。本学会は心臓電気活動の基礎研究、および心電学に関する生理学・薬理学的基礎研究と臨床を密接に交流させながら人材育成、啓発活動を通じて我が国の不整脈診療を向上させることにより、国民の健康増進に寄与することを目的に活動を継続発展させてきました。
 医療の世界はグローバル化され、大きくアジア、米国、欧州の3極からなっていますが、不整脈に関しては本邦の臨床の質、基礎研究実績は世界トップレベルであり、アジアをリードしてきたという認識を持っています。世界の不整脈界は技術革新に支えられ、日進月歩で刻々と発展を継続していますが、今後を見据えると「世界の中の日本」という観点からは、我々「日本不整脈心電学会」が世界の国々と伍していくためには若い世代の積極的な登用と育成を中心に、学会のグローバル化の継承が鍵になると考えます。
 新しく設立された本学会理事長としての今後2年間の責務は、我が国の不整脈界の先人が築いてきた良き伝統を継承しつつ、バックボーンとして存在する不整脈基礎研究とactivityの高い不整脈臨床とを融合させる安定した体制を確立することにあります。日本不整脈心電学会をさらに飛躍させるためには、8,500名からなる会員の積極的参画と、各委員会がスピーディな機動性ある活動ができる学会運営が不可欠です。
 全力を挙げて学会発展のために邁進していく所存です。会員の皆様の御支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 日本不整脈心電学会
理事長 平尾 見三
(東京医科歯科大学心臓調律制御学)