X線診断装置の心臓ペースメーカ等への影響に関する注意喚起について
電磁波干渉/不具合に関する検討委員会
X線CT装置がペースメーカおよびICD等(以下ペースメーカ等)に影響することは既に厚生労働省より通達が出ておりますが、この程、さらに他のX線診断装置も影響することが判明しました。新たに影響することが判ったのはパルスX線源を用いたX線透視装置、X線撮影装置(DA撮影、DSA撮影、シネ撮影等)で、これらの装置ではX線束が毎秒2〜30回の頻度でパルス的に繰り返し発生されます。このX線が、ペースメーカ等の本体に照射されますと、集積回路に同頻度の雑音が発生する可能性があります。従って、ペースメーカではノイズをトラッキングすることによる高頻度刺激の発生、継続的な刺激の抑制、非同期モードの動作が、ICDではこれに加え、不適切な頻拍治療やショックの発生等が生じる可能性があります。
今般、日本不整脈デバイス工業会(旧ペースメーカ協議会)から本学会に対し、会員各位にこの件について周知を依頼してきており、ここに掲載することとなりました。なお本情報は、日本不整脈デバイス工業会および日本画像医療システム工業会から、今後も直接、関連医療機関に提供されることになっています。
日本不整脈デバイス工業会からのお知らせ |