不整脈専門医認定制度について
目的
近年、各種不整脈に対する診療技術は急速な進歩を遂げ、薬物および非薬物を含めた治療法、治療概念が大幅に拡大してきました。その潮流の中にあっても、不整脈を診療する医師には新しい診断や治療法を有効かつ安全に行う責務があると考えます。これを遂行するためには最先端の専門的知識あるいは技術の習得が要求されています。
特定非営利活動法人・日本不整脈学会、および特定非営利活動法人・日本心電学会は、不整脈専門医を認定する社会的ニーズが高まったと判断し、2012年度より不整脈専門医認定制度の運用開始を決定しました。
2015年の両学会の統合により、一般社団法人 日本不整脈心電学会が事業を受け継ぎ、現在に至ります。
本制度の目的は以下の5項目が挙げられます(不整脈専門医認定制度規則・参照)。
1) 不整脈を診療する医師の適正化
2) 不整脈を診療する医師のレベル向上
3) 不整脈診療における合併症、医療過誤の回避
4) 医療受給者に対する施設、医師の選択基準の提供
5) 専門施設、専門医師への紹介の適正化、迅速化
尚、本制度はある一定の専門的不整脈診療の経験と知識をもつ医師、あるいは施設に対して、学会がその資質を認定するものであり、専門領域に係わる診療行為に対して社会的拘束力を持つものではありません。