会長挨拶
植込みデバイス関連冬季大会は15回目を迎えました。カテーテルアブレーション関連秋季大会の兄弟大会として企画された第1回は、日本医科大学心臓血管外科教授の新田隆大会長にご尽力いただきました。当日、東京には珍しい雪景色、この時の会場は3部屋のみ。大会初日が始まると、悪天候にもかかわらず会場はどこも入りきれない聴衆で溢れていました。特筆すべきは、臨床工学技士、臨床検査技師、デバイスナース、制度が始まったばかりのCDRなど、医師以外の職種の参加者が多数を占めていたことです。これは他学会で経験できない稀有な現象で、その後も継承されています。この第1回大会で、植込みデバイス関連冬季大会は将来の成功が約束されたのです。
前回の第14回大会は光野・三橋両会長により京都で開催される予定でしたが、新型コロナオミクロン株の大流行により、直前にWeb開催へと変更。ところがこの第14回大会では、参加者が 2,000人を大きく超える最多参加者を記録しました。
CIEDs:Where to go from here?
最近はS-ICD、リードレスペースメーカなどの新機軸が上市され、ハードウェアのみならず、遠隔モニタリングやAIを応用したDigital Health Careも日常医療に取り入れられています。これからはsystem engineer、social scientistなど、異業種の方々のサポートを得ながらこの学会は発展するはずです。第15回大会ではその道筋を探るべく、AIセミナー、AIハンズオンも企画しました。
また、学会ポスターは長野県安曇野市在住のmodern artist カミジョウミカさんが制作してくれました。学会会場は彼女の作品が彩りを添えています。
皆さん、植込みデバイス関連冬季大会としては、3年振りの対面学術集会です。仙台の地で、植込み型デバイス医療の将来を語りあいましょう。
2023年1月
第15回植込みデバイス関連冬季大会
会長 庄田 守男
(東京女子医科大学循環器内科)