会長挨拶
この度の石川県能登半島地方を震源とする大規模な地震で犠牲となられた方々に、謹んでお悔やみを申し上げます。被災地では現在もなお余震が続き、ライフラインの復旧も十分ではありませんが、皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
J-ABレジストリによりますと、カテーテルアブレーション件数は年間10万例を超えるようになっており、今後も更なる症例数の増加が予想されています。ハード面でも複数の3Dマッピングシステム、各種バルーンカテーテル、パルスフィールドアブレーションなど新しい機器・治療法が次々に登場してきています。最近ではSGLT2阻害薬などの薬物治療、左心耳閉鎖デバイスなどアブレーションと関係が深い併用治療に関する知識の習得も必須となって参りました。アブレーション治療を支える臨床工学技士、看護師などメディカルプロフェッショナルの技術の向上も含め、本大会の重要性は今後益々高まっていくことでしょう。
本大会では、1月に薬事承認されたばかりのパルスフィールドアブレーションのライブデモンストレーションを初めて実施する予定です。様々なシステム、デバイス、心室性不整脈に対するアブレーションをすべてリアルライブで実施することは困難であるため、ビデオライブも併用してできるだけ多くの知識を効率よく習得いただけることを目指します。昨今の応募演題数の増加に対応するために、初日から演題発表(Poster発表のみ)を実施して、できるだけ多くの皆様に参加いただける大会にしたいと思います。まだまだ未解決な問題が多いと感じています。日常診療で培われた知識やTipsを数多く発表いただければと思います。
皆様と大阪でお会いできることを楽しみにしております。是非多くの演題登録をお願い申し上げます。
カテーテルアブレーション関連秋季大会2024
会長 山城荒平(社会医療法人愛仁会高槻病院不整脈センター)
吉田幸彦(日本赤十字社愛知医療センター名古屋第二病院循環器内科)