Anatomy Theater共催:日本光電工業株式会社
ハンズオンセッションの様子
井川 修
心臓病理・解剖教育セミナー1 心房中隔・周辺構造から考える心房ペーシング治療の可能性
会場:第6会場(福岡国際会議場 3F メインホール)
日時:2月21日(金) 11:05~12:05
心房中隔(Interatrial septum:IAS)は様々な病態に関連する構造物であると共に、心房ペーシング治療、アブレーション治療などにも関連する重要構造物である。原始心房由来のIASは右房側・左房側でその形態を異にしているとは言え、房室中隔あるいはそれ以外の周辺構造との関連など、その細部については、正確に把握されていないように感じる。ここでは理論的に心房中隔を再考し、現在の臨床の場での押さえるべき重要なポイントについて考えてみたい。
座長:水上 暁(亀田総合病院循環器内科)
演者:井川 修(日本医科大学付属病院,セントマーガレット病院循環器内科)
心臓病理・解剖教育セミナー2 心室中隔構造の詳細と刺激伝導系ペーシング治療の可能性
会場:第6会場(福岡国際会議場 3F メインホール)
日時:2月22日(土) 11:05~12:05
心室中隔(Interventricular septum:IVS)は、膜性部IVSと筋性部IVSからなるが、IVSの大部分を占める筋性部は1層の右室心筋と2層の左室心筋からなる合板様構造を呈する曲面構造物である。この曲面構造の詳細とその断面構造との関連については論じられていない。ここでは、IVS(膜性部、筋性部)構造の詳細、とりわけ、心室基部と周辺構造物(大動脈弁右冠尖弁輪、三尖弁中隔尖弁輪)との関連を確認し、全く新しい心室中隔分類(「3つのIVS」)を提唱する。また、その情報を基にIVS表面に走行する心室刺激伝導系(Ventricular conduction system:V-CS)の存在部位について考える。左脚領域と言われる部位についての構造的特徴も確認する。
座長:加藤寛之(JCHO中京病院循環器内科)
演者:井川 修(日本医科大学付属病院,セントマーガレット病院循環器内科)
心臓解剖ハンズオンセッション(計4回:事前予約制)
本セッションを担当させていただく私は20年以上に渡り、様々な形で「心臓ウェットラボ」の企画に関わらせていただいてきた。この間、不整脈医療は大きく変わり、治療を行う疾患の適応範囲も拡大している。テクニックも使用機材も大きく変化し、時代、時代で必要とされる知識、情報は少しずつ変わってきている。しかしながら、いつの時代にも変わりなく必要とされているのが心臓構造情報と考えられる。むろん、その興味のポイントは異なってきているとは言え、構造の考え方の基本は全く、変化していない。
ここでは(豚)実心臓を用いて、3D構造情報に加え「時間」、つまり「機能」を考慮した「4D構造解析法」を紹介し、「構造のロジック」を駆使しながら詳細な説明を行う。
通常、4時間かけて行う説明内容を1時間に凝縮し、ポイントを押さえながらコンパクトにまとめて紹介する。普段、「当たり前のこと、考える必要もない内容」として片付けている構造の中に思いがけない発見があり、新たな展開が見られる喜びを感じていただきたい。その感動ともに掴んだ知識を明日からの臨床に役立つツールとして活用いただければ幸いである。
会場:Anatomy Theater特設会場(福岡国際会議場 2F 多目的ホール)
日時:2月21日(金) 13:35~14:35 15:30~16:30
2月22日(土) 9:30~10:30 13:35~14:35
実心臓で考えるデバイス治療の問題点と新たな展開
-豚心臓を用いて系統的心臓解剖を行いながら心臓構造を確認し、ヒト実心臓との対応とデバイス治療を考える-
講師:井川 修(日本医科大学付属病院,セントマーガレット病院循環器内科)
参加登録(決済)の完了後にマイページからハンズオンセッションの応募が可能です。
募集期間:2025年1月9日(木)から1月24日(金)正午まで
当日は、準備が必要なため10分前に必ず集合してください。いずれも10名(抽選)の募集です(当日参加は立ち見で10名ほどになりますので入場できないことがあります)。多くの参加希望が見込まれるため、キャンセル厳禁でお願いいたします。
4回とも同じ流れで進め、徐々に変化する標本を見ながらその構造の説明を行っていきます。それぞれのセッションでは、フォーカスするポイントを変え、重要なポイントについて説明します。
心臓病理・解剖標本展示
Anatomy Theater特設会場(福岡国際会議場 2F 多目的ホール)にて開催