日本医科大学多摩永山病院 内科・循環器内科 井川 修
我々は循環器診療で心臓に接しながら、多くの情報を収集しています。得られた情報は診療に役立てられているものの、全て間接的です。3Dマッピングを始めとする機材の進歩により、心臓の立体構造は正確に理解できるようになりましたが、精密な部分は未だ不十分です。ヒト心臓構造情報を得て正しく認識することは、いつの時代にも必要なことですが、とりわけ不整脈領域では不可欠といえます。しかしながら、そのチャンスをつかむことは予想外に難しいのではないでしょうか。
本企画では、参加者がヒト心臓の3次元立体構造を十分理解できるように、実際のヒト標本と心臓写真を展示し、教育セミナー/ Educational seminarによりその謎を詳しく解説する予定です。標本は病的心臓と正常心臓を用意し、両者を比較できるように配慮しています。多くの情報の詰まった貴重なヒト心臓標本を通して、新しい世界を自身で体験し、今後の循環器診療の糧にしていただきたいと思っています。
なお、本年の教育セミナー/ Educational seminarは、日本語と英語で開催いたします。多くの方のご参加を会場でお待ちしております。
(共催:日本メドトロニック株式会社)
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