会長挨拶

このたび「心電学関連春季大会2026」を、2026年4月18日(土)に熊本城ホールにて開催することになりました。メインテーマは「未来に響く心電学の復興と創造」とし、現在鋭意準備を進めております。
本大会は、日本不整脈心電学会の一分科会として、心電学・不整脈に関する研究から臨床、診断、治療、予防まで幅広く取り組むとともに、遺伝学や薬理学、再生医療、データベース・AIを活用した最新の研究成果を発信してまいります。また、心電図診断や薬物治療、不整脈予防の教育・啓発にも力を入れています。
心電図は古くからの技術ですが、奥深く未だ解明されていない部分も多くあります。近年ではスマートウオッチなどの普及により、心電図は血圧と同じく身近なツールとなっています。かつては専門家だけのものでしたが、今や一般の方も利用できる時代です。循環器領域においても、モダリティの発展により心電図の役割が一層重要性を増しており、再び大きく進化しています。心電学は、病態の理解、診断、モニタリング、治療、リスク評価において欠かせない基盤となっています。
2026年4月は熊本地震からちょうど10年の節目にあたります。この貴重な機会に、熊本の地にて「未来に響く心電学の復興と創造」のテーマのもと、臨床、研究、医薬品・医療機器開発などさまざまな立場で心電学・不整脈に関わる研究者や医師、医療スタッフ、企業の開発者など幅広い方々が一堂に会し、最新の情報を共有し、活発な討議を行う場を提供したいと考えております。
心電学関連春季大会2026
会長 志賀 剛
東京慈恵会医科大学臨床薬理学