心電学関連大会

会長挨拶

心電学関連春季大会2023 テーマ「心電学の未来」

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 2023年4月22日(土)に、コングレスクエア日本橋で開催されます心電学関連春季大会2023の会長を拝命いたしました。心電学関連春季大会のもとになったのは、日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会(JASHNE)、心電情報処理ワークショップ(JSCE)、体表心臓微小電位研究会、心電図伝送システム研究会といった「心電学」を源流とする4つの研究会で、2021年より本学会の分科会の一つとして活動を開始いたしました。今回が第3回目になりますが、過去2回はハイブリッド形式での開催であったため、完全対面形式としては初となります。

 本大会では、テーマを「心電学の未来」といたしました。カテーテルアブレーションや不整脈デバイス治療など、次々と新しいテクノロジーが登場する非薬物治療が全盛の不整脈領域においても、治療の基本はやはり薬物治療です。

 2022年に日本循環器学会と日本不整脈心電学会の合同ガイドラインとして、「不整脈の診断とリスク評価に関するガイドライン」が公開されましたが、不整脈の診断とリスク評価は、12 誘導心電図、モニター心電図、ホルター心電図、イベント心電図、運動負荷心電図、(最近では)人工知能による自動診断心電図などの「心電学」を基本として行われます。さらに、心臓突然死の予知指標としての加算平均心電図、T波オルタナンス、再分極指標、心拍変動なども「心電学」を基本としています。

 本大会では、この「心電学」に加えて、生理学や薬理学をはじめとする基礎医学、獣医学、遺伝子診断など幅広い領域から広く演題を募集し、「心電学」の現状とその未来について活発に議論していただきたいと考えております。

 皆様の参加を心よりお待ち申し上げております。

心電学関連春季大会2023
会長 清水 渉
(日本医科大学大学院医学研究科循環器内科学分野)