昨今、医療業務に関わる業者の立ち会いが制限され、私たち医療従事者は自らの職員によって各種デバイスの管理を行うよう求められています。しかし、業者側のサポートなしでは従来の医療レベルを維持するのは容易でなく、一刻も早くデバイスの管理に習熟せねばなりません。
ICDの具体的な取り扱いの習得については個々の企業による教育プログラムが開催されていますが、複数の機種についての機能を同時に学び、それらを比較しながら効率よく技術を習得する場は殆どありませんでした。そこでデバイス関連冬季大会では、わが国で使用が許可されている全ての機種を一堂に集めたハンズオンを企画しました。今回は昨年参加者された方々からのご意見に基づいてプログラムを一部改変し、講義・ハンズオンをペアとしたベーシックコース(Aコース)、アドバンスコース(Bコース)の2つを設けました。
それぞれのコースのハンズオンの内容については時間的な制約があるため、Aコースではイントロゲート、イベント確認、テスト、設定変更、注意事項等のフォローアップ時の流れに焦点を当て、Bコースのハンズオンは各会社の機種が得意とする分野に焦点を当てます(同コースの詳細につては下記をご参照ください)。
各コースの講義はそれぞれ2つのテーマ(合計4つのテーマ)について、我が国でもっとも経験の豊富な4名の先生方をお招きしております。講師の先生方とその講義内容については下記をご参照ください。
ハンズオンは時間の都合もあり、お一人様2社までとさせて頂きました。従って、ご希望の機種全てを体験できないかもしれませんが、ご了承頂きたいと存じます。また、プログラマー1台について2名の操作とし、希望機種2社の選択は当日受付(11:00より受付開始します)の先着順とします。ただし、見学だけでよろしければ後方に設けたお席にてハンズオンを聴講することは可能です。
デバイス関連冬季大会 ICD従事者のためのハンズオン
チーフインストラクター
近畿大学医学部循環器内科
栗田 隆志
平成22年2月20日(土) 13:30~16:30
※11:00に受付を開始します。
Aコース (最初に講義を受け、その後にハンズオンを受けるベーシックコース)
1. 植え込み時プログラミングの基本(国立循環器病センター 岡村 英夫)
2. フォローアップ中プログラミングの基本(国立循環器病センター 野田 崇)
Aコースのハンズオンはイントロゲート、イベント確認、テスト、設定変更、注意事項等のフォローアップ時の流れに焦点を当てた内容になります。
Bコース (最初にハンズオンを受け、その後により進んだ内容の講義を受けるアドバンスコース)
1. 植え込み時のトラブルシューティング(東京女子医科大学 庄田 守男)
2. フォローアップ中のトラブルシューティング(自治医科大学 三橋 武司)
Bコースのハンズオン(アドバンスコース ハンズオン)の各社別のテーマ
会社名 |
取り扱い プログラマー |
アドバンスコース テーマ |
セント・ジュード・メディカル | St. Jude Medical |
「High DFT時のプログラミング対処方法」 「不適切作動時のプログラミングでの回避方法」 |
フクダ電子 | ||
メドトロニック | Medtronic | 「PRロジックによる適切作動、及び不適切作動の低減」 |
バイオトロニック | Biotronik | 「センシングトラブルの対応:感度調整の変更、センシングフィルターの変更、整流処理の変更」 |
日本光電 | ||
ボストンサイエンティフィック | Boston Scientific | 「検出の強化(OBDE)機能の設定」「リバース モードスイッチの作動」 |
日本ライフライン | Sorin | 「ICDにおける診断データ(AIDA)の有効性」 |
セント・ジュード・メディカルとフクダ電子、バイオトロニックと日本光電は2社共同でそれぞれひとつのブースにおけるハンズオンセッションを行います。従ってブースは5つとなります。 ご希望のコースを2つ選択できます(ただし、当日先着順です。当日11:00より受付を開始いたします)。
Bコースは定員に達しましたので、締め切らせていただきました。
Aコース参加ご希望の方は、当日10時より会場(一橋記念講堂)1階の日本不整脈学会事務局にてお申込みください。(先着順)