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  デバイス新時代 ~より高い安全性を求めて~

プログラム

  • 一般演題(口演、公募)
  • 教育セミナー
    • スクリューイン電極の有効性と安全性
      座長:豊島 健座長の言葉
          植込みデバイスによる不整脈治療は、単なるリズム矯正から心機能の賦活、匡正までを視野に入れての治療が行なわれるようになった。このために不可欠になるのがスクリューイン電極である。ペーシング部位を任意に選べるこの電極は、きわめて有用なツールである反面、心筋に刺入させるという用法のため、惨劇を招く要因も併せ持っている。
          いずれの分野でもツール類の利便性を高めようとすると、同時に危険性が派生するのは世の習いであり、それらのツールは正負両面の特質を理解して使用することが必須の条件となる。
          本セミナーでは、スクリューイン電極の操作手技起因性の心筋組織傷害について、動物実験および組織学の立場から展望して頂いている。ここで得られた知見を活かして使用すれば、スクリューイン電極に潜んでいる危険性を排除しつつ、その有効性を存分に発揮させることができるものと確信する。
    • デバイス患者のガイドライン:電磁干渉等
      座長:杉浦敏文座長の言葉
      最先端医療機器の中で特にPM,ICD,CRT等のデバイスは多くの人達の命のみならず社会復帰を実現し,そのQOLの向上に大いに貢献していますが,これらは最先端機器とは言っても工学的にみれば“電子の流れ”を適切に制御する単純な電気回路に過ぎません。したがって外来の他の電子の流れと衝突が起こると本来予定していた動作は簡単に乱れることになり,さらにこれに身体という“生”の回路が介在すると話は更に複雑になってきます。近年の医療機器と電磁干渉の問題が製作サイドの予想をしばしば裏切るのはそのためであると思われます。本教育セミナーでは長年さまざまな患者と向き合い,多くの経験と知見を有される4人の先生方に,電磁干渉の基礎,病院内の電磁干渉,社会生活での対処法及び就労上の注意という幅広い観点からその現状と問題点を解説していただきます。多くの医療関係者の方々にご参加いただき,有意義なセミナーにしたいと思います。
  • パネルディスカッション
    • CRT-D Updated
      座長:青沼和隆、三橋武司座長の言葉
          近年デバイス治療の進歩に伴いICD/CRT-P/CRT-Dが本邦に導入された。わが国では1996年にICDが認可され、2004年にCRT-Pが認可された後2006年にCRT-Dが使用可能となった。 JHRSのICD登録データによると、現在全ICD新規植込みの半分以上がCRT-Dの新規植込みであり、最近はCRT-Dの約70%が一次予防の目的で植込まれているのである。この背景には心臓突然死の一次予防に対するICD植込みの役割の確立がある。また、あわせてCRT-P治療が必要な重症心不全例に対するCRT-D植込みの妥当性も確立されたと考えられるが、逆に心不全の進行に対するCRTの役割はいまだ不明である。
          実際のところ、CRT-P・CRT-Dは重症心不全患者に福音をもたらした一方で、30%以上といわれるnon-responderの問題は依然解決されておらず、non-responderを減らすためには、dyssynchronyの厳密な評価が非常に重要でありドップラー心エコー図法を始めとした新しい機能評価の確立に期待が寄せられていたが、PROSPECT studyでは否定的な結果が発表され、いまだ確立されたとは言い難い。また、植込みに伴う合併症の問題や、植込み後の慢性期再プログラムの必要性などに関しても不明な点が多い。
          これらの点をふまえて今回のパネルディスカッションを企画し、CRT治療の急性期及び慢性期の諸問題に対して、経験の多い先生方に発表をお願いした。本シンポジウムが、CRTの歴史が浅くまだまだ症例数の少ないわが国において、多くの先生の理解を深める場となれば幸いであり、このシンポジウムを機にわが国独自の研究が急速に進むことを期待するのである。
  • ワークショップ
    • デバイスによる心房細動抑制機能の機序と効果
      座長:杉 薫、平尾見三座長の言葉
        心房細動は高齢者に生じやすく、心不全を惹起し、脳梗塞を発症して生活の質を低下させるので、できれば避けたい不整脈である。心房細動予防として抗不整脈薬、肺静脈隔離のカテーテルアブレーション、外科的maze手術などが行われている。しかし、高齢者で徐脈性不整脈に発作性心房細動が併発するときには、ペースメーカ植込みと抗不整脈薬治療が行われることが多い。一方、ペースメーカそのものによる心房細動予防も行われている。心房細動予防のためにペースメーカモードの選択と自動切り替えが行われ、ペーシング部位の選択によって心房細動を抑制し、心房細動抑制のアルゴリズムをもったペースメーカが使用されている。しかし、これらのペースメーカによる本邦における心房細動抑制の成績は明らかになっていない。一部に欧米の成績が報告されているが、今回のデバイス研究会を機に、ペースメーカデバイスによる心房細動予防に焦点をあてて、心房細動治療全体の中での位置を検討し、実態を明らかにしたいと考えている。
  • ビデオセッション
    • デバイス植込みの標準手技
      座長:中里祐二座長の言葉
        植込み型デバイス治療はいまや徐脈に対するペースメーカーにとどまらず、致死性心室不整脈に対するICD、また心不全治療としてのCRT、CRT-Dと多岐におよぶ。いずれのデバイスを植込むにせよ安全で確実な方法が臨床現場では求められる。植込みの手技は大筋では共通しているものと思われるが、より合理的かつ安全に行うために施設あるいは術者ごとに独自の工夫がなされているのが現状であろう。今回のビデオセッションでは経験豊富な内科系、外科系の二名の先生にそれぞれ標準的な手技を供覧していただき、具体的な工夫のポイントなどを解説いただく予定である。これからデバイス植込みに携わろうとする医師や、まだ経験の浅い医師にとって最初に標準的な手技-すなわち安全で確実な手技-を身につけることの重要性を認識していただければ幸いである。
  • ランチョンセミナー
    • 遠隔医療で更に活かされる、カーディアックコンパスの有用性
      (日本メドトロニック株式会社)
      座長:庄田守男
      演者:伊藤 浩
    • システム(リード)抜去と感染症
      ~感染症・圧迫壊死を防ぐ工夫とシステム抜去の現実~
      (日本ライフライン株式会社)
      座長:西崎光弘
      演者:合屋雅彦
    • Remote Monitoring of Implantable Cardiac Devices in Clinical Practice:Results of the TRUST Trial
      (バイオトロニックジャパン株式会社)
      座長:小林義典
      演者:Niraj Varma
  • イブニングセッション
    • Device implant procedure for long-term patient management
      (ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社)
      座長:松本万夫
      演者:Anselm Schaumann
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    • ICDプログラミングの実際
      チーフインストラクター:栗田隆志座長の言葉
      ICDハンズオン-実際のプログラム操作を体験する-

      昨今、医療業務に関わる業者の立ち会いが制限され、私たち医療従事者は自らの職員によってデバイスの管理を行うよう求められています。しかし、業者側のサポートなしでは従来の医療レベルを維持するのは容易でなく、一刻も早くデバイスの管理に習熟せねばなりません。
      ICDの具体的な取り扱いについては個々の企業による教育プログラムが開催されていますが、複数の機種についての機能を同時に学び、それらを比較しながら効率よく技術を習得する場は殆どありませんでした。そこで今回、デバイス関連冬季大会では、わが国で使用されている全ての機種を一堂に集めたハンズオンを企画しました。今回は2つのコース(それぞれ2つのベーシックとアドバンスの講義と2社のハンズオン)を設け、事前の選択制としました。ハンズオンでは各社別に設けられたブースを訪問し、実際にプログラマーを操作してもらいます。内容については時間的な制約(40分)があるため、植込み時のプログラミングと作動時の対応を中心とします。また、プログラマー1台について2名の操作とし、希望機種2社の選択は当日受付の先着順とします。従って、ご希望の機種全てを体験できない可能性がありますのでご了承ください。ただし、ハンズオンについては同じ内容が4回繰り返されますので、見学のみ(操作無し)でよければ後方の座席にて聴講することも可能としました。ご予約のハンズオンに5分以上遅刻されますと、後方の聴講者を優先することもありますのでご注意ください。また、ハンズオン終了後、各社のご厚意によりブースは30分間オープンしておりますので、時間の許す限り、自由にご訪問頂いて結構です。
      今回のハンズオンは大会長の日本医科大学教授 新田 隆先生の発案により初めて開催されます。これまで以上に魅力的で実際的な体験ができる場として皆様の日頃の診療に貢献できると信じております。奮ってご参加ください。

      ハンズオン参加企業と講義内容は下記のごとくです。なお、詳細な参加手順については別項を参照してください。

      ハンズオン参加企業(五十音順)
      セントジュードメディカル株式会社/フクダ電子株式会社
      日本メドトロニック株式会社
      日本ライフライン株式会社
      バイオトロニックジャパン株式会社/日本光電工業株式会社
      ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社

      講義予定内容(演者未定)
      ベーシックコース
      1. 植込み時プログラミングの基本
      2. フォローアップ中プログラミングの基本
      アドバンスコース
      1. 植込み時のトラブルシューティング
      2. フォローアップ中のトラブルシューティング
*プログラムは現段階での予定のため、変更となる場合がございます。
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