心電学関連大会

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会長挨拶

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 心電学関連春季大会2024の会長を仰せつかりました大分大学の髙橋です。4月20日(土)に、大分駅に隣接した交通の便の良いホルトホール大分で開催いたします。

 さて、ある患者さんの病態を把握するのにもっとも優れた検査は何か? と訊かれたらどう答えますか? 私は迷わず「心電図」と答えます。大分大学の学生には、“心電図が記録された患者さんの胸壁の向こう側で、心臓が実際にどのように拍動しているかをイメージできること。それが真に心電図が読めるということだ”という熱い思いを伝えてきました。そこで、本大会のテーマを「心電図を読み解き治療に活かす」としました。“心電図から心室期外収縮の起源を推測しアブレーションを行う”“心電図から心臓再同期療法のレスポンダーを予測する”など、心電図は非薬物治療にも不可欠です。新しいタイプの長時間心電計やAIの登場により、心房細動の予測、早期検出に迫る研究も熱気を帯びています。

 大分は房室結節をはじめ刺激伝導系を発見した田原淳(たわらすなお、1873年 7月5日~1952年 1月19日)博士の生誕地で、伝統的に心電学研究が盛んです。1998年に伊東盛夫先生がホルター心電図研究会を、1996年に有田眞先生が第13回日本心電学会学術集会を、さらには犀川哲典先生が2007年に第27回ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会、2010年に第27回日本心電学会学術集会を開催されました。心電学関連春季大会2024は、心電学関連の全国規模の大会、研究会としては実に14年ぶりの大分での開催となります。充実したプログラムになるよう鋭意努力しますので、たくさんの演題応募をお願いします。

 せっかくの地方開催です。大分の食・観光も十分に楽しんでください。19日(金)、20日(土)と2泊してはいかがでしょうか。4月中旬の大分は海の幸が豊富です。関アジ、関サバに加え、城下カレイ、ふぐがとても美味しいです。温泉で有名な別府は、大分駅からJRで10分程度です。特急「ゆふ」に乗れば30分ちょっとで、「東の軽井沢、西のゆふいん」と称される由布院に着きます。レンタカーで観光名所を巡るのも楽しいと思います。

 皆さまと春爛漫の大分でお会いできますことを心待ちにしています。

心電学関連春季大会2024
会長 髙橋尚彦
(大分大学 医学部 循環器内科・臨床検査診断学講座)