◇ 日別プログラム(PDF形式)
7月2日(木)
 7月2日プログラム
 7月2日プログラム(一般演題口述 演題番号:1〜78)
 7月2日プログラム(一般演題Featured Poster 演題番号:FP1〜FP35)
 7月2日プログラム(一般演題ポスター 演題番号:P1〜P106)
7月3日(金)
 7月3日プログラム
 7月3日プログラム(一般演題口述 演題番号:79〜173)
 7月3日プログラム(一般演題Featured Poster 演題番号:FP36〜FP59)
 7月3日プログラム(一般演題ポスター 演題番号:P107〜P148)
7月4日(土)
 7月4日プログラム
 7月4日プログラム(一般演題口述 演題番号:174〜227)
 7月4日プログラム(一般演題Featured Poster 演題番号:FP60〜FP80)
 7月4日プログラム(一般演題ポスター 演題番号:P149〜P197)
 7月4日市民公開講座
◇ プログラム目次
特別講演

上田英雄記念講演
"Calcium dynamics and the mechanisms of ventricular fibrillation"
[座長] 相澤 義房 (新潟大学大学院医歯学総合研究科 循環器分野)  
[演者] Peng-Sheng Chen (Division of Cardiology, Department of Medicine at Indiana University School of Medicine, USA)  

山田和生招聘講演
"Current and future indications of cardiac resynchronization therapy in heart failure"
[座長] 河合 忠一 (京都大学名誉教授・医仁会武田総合病院顧問)  
[演者] Jean Claude Daubert (Department of Cardiology and Vascular Diseases, University of Rennes, France)  

木村栄一記念講演
tentative title: "Inherited cardiac arrhythmias: An overview"
[座長] 大江 透 (心臓病センター榊原病院)  
[演者] Silvia G. Priori (IRCCS Fondazione Salvatore Maugeri, Italy)  

廣澤弘七郎記念講演
tentative title: "Arrhythmias in heart failure: from cell to bedside"
[座長] 小川 聡 (慶應義塾大学医学部 呼吸循環器内科)  
[演者] Gordon F. Tomaselli (Division of Cardiology, Johns Hopkins University School of Medicine, USA)  

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シンポジウム

シンポジウム I 公募・一部指定
「心房細動アブレーションのリアルワールド:治療困難例から合併症管理まで」
[座長] 家坂 義人 (土浦協同病院循環器センター 内科)  
  熊谷 浩一郎 (国際医療福祉大学大学院・福岡山王病院 循環器科)  
座長のことば
心房細動アブレーションが臨床舞台に登場して以来、10年に亘り種々の方法論の試行と開発が行われ、発作性心房細動のみならず慢性心房細動へも適応は拡大されている。このような状況に伴い、心房細動のトリガー除去を目的とした肺静脈拡大隔離のみならず、心房細動基質修飾を目的とした、CFAEガイド下心房領域アブレーションさらに心房線状アブレーションなどが行われるようになった。この結果、アブレーションの有効率をさらに高めることができたことは事実である。しかしながら、心房細動の発生機序の不明性と多様性を反映し、治療困難例が存在することも事実である。いっぽう、アブレーション症例数の増加と侵襲度の高いアブレーションを加えるようになり、予期せぬ合併症の出現や合併症頻度の増加も危惧されるところである。本シンポジウムにおいて、今後のアブレーションの有効性と安全性の向上に向けて、治療困難例の原因と対策およびその予知、多様な合併症の治療と予防対策について検討し、引いては心房細動発生機序の多様性の解明の糸口に若干なりとも迫りたい。

シンポジウム II 公募・一部指定
「難治性心室性不整脈における薬物治療」
[座長] 井上 博 (富山大学大学院医学薬学研究部 内科学第二)  
  伊藤 誠 (滋賀医科大学 呼吸循環器内科)  
座長のことば
    難治性心室性不整脈、ことに心室頻拍・細動による突然死の予防には植え込み型除細動器が唯一確実な治療法である。器質的心疾患を伴わない単形性心室頻拍には高周波アブレーションによる根治が期待できる。しかし、実際の臨床の現場では、これらの非薬物療法では十分な抑制効果をあげることが困難な例に遭遇することも多く、薬物治療は非薬物治療の補助的な手段として重篤な心室性不整脈の治療に広く使用されている。薬物治療単独の場合であっても、不整脈そのものに対する治療(downstream approach)ばかりではなく、不整脈発生の基質形成に関わる基礎疾患や神経液性因子に対する治療(upstream approach)についても配慮が必要である。今回のシンポジウムでは、難治性心室性不整脈に対する薬物治療について様々な角度から検討を加え、薬物治療の意義・あり方を明らかにしたい。

シンポジウム III 公募・一部指定
「心房細動薬物療法のベストストラテジー」
[座長] 加藤 貴雄 (日本 医科大学内科学 循環器・肝臓・老年・総合病態部門)  
  中谷 晴昭 (千葉大学大学院医学研究院 薬理学)  
座長のことば
高齢化社会を迎えたわが国において年々増加する心房細動の治療は極めて重要である。心房細動の非薬物療法として、肺静脈の電気的隔離を目指したカテーテルアブレーション技術も年々進歩しているが、依然として薬物療法が心房細動治療の主体である。心房細動の薬物治療戦略には洞調律維持を図るリズムコントロールと心室レートの適正化を図るレートコントロールがあるが、欧米の大規模臨床試験ではリズムコントロールの優位性は証明されなかった。一方、本邦の多施設臨床試験のJ-RHYTHMでは、発作性心房細動に対して忍容性という点でリズムコントロールの優位性が証明された。心房細動の薬物療法には、イオンチャネルを標的としたダウンストリームアプローチと心房細動発生基質の生成を阻止するアップストリームアプローチがある。また、新たな作用機構を持つ心房細動治療薬の開発も試みられている。本シンポジウムでは心房細動の薬物療法に関する発表を公募し、現段階で最も理想的な心房細動の薬物療法と今後の展望について討論する予定である。

シンポジウム IV 公募・一部指定
「デバイスモニタリングが可能にした病態の解明と治療法の新たな展開」
[座長] 野上 昭彦 (横浜労災病院 循環器科)  
  庄田 守男 (東京女子医科大学 循環器内科)  
座長のことば
最近のペーシングデバイスは心臓ペーシングや除細動などの心臓電気刺激という基本的な性能以外に、様々なモニタリング機能が進化して不整脈の管理だけではなく心不全管理にも応用されている。さらに、院外にいるデバイス植込み患者の様々なデーターを電話回線やインターネット回線を通じてサーバーに転送し、デバイス異常や不整脈・心不全など変化を早期発見できる「遠隔モニタリング」も日本に導入されている。これらのシステムは、従来の医療体系では想像できなかったような新しいステージを展開できるパワーを秘めている。例えば、デバイスから得られるデーターモニタリングをすることにより、不整脈や心不全悪化の未知の病態解明やこれらの状態悪化を予測して予防的治療を行うといったような機転である。本シンポジウムでは、この画期的なデバイスモニタリング技術による新たな展開を占いたい。

シンポジウム V 公募・一部指定
「心房細動手術の現況と展望」
[座長] 新田 隆 (日本医 科大学外科学 内分泌・心臓血管・呼吸器部門)  
  磯部 文隆 (愛知医科大学 心臓外科)  
座長のことば
    Coxが1987年にmaze手術を開始して以来、本邦では世界に先駆けて心房細動手術への積極的な取り組みが行われてきた。本邦での手術対象は欧米と異なり、孤立性心房細動ではなく合併手術として行われることが多いのが特徴である。近年、cut and sewによるmaze手術の原法が施行されることはもはや少なく、種々のdeviceを用いて多種多様な変法術式が施行されている。本シンポジウムでは、各施設で工夫を凝らされた多様な心房細動手術を報告していただき、手術成績のみならず各変法術式の根拠や利点を明らかにし、用いるdeviceの利点と問題点、術後急性期や遠隔期での管理方法や問題点に対する対処法なども含めて詳細に討議していただきたい。本邦における心房細動手術の現況を確認し、本手術の将来展望を模索したい。

シンポジウム VI 指定
「Future of Arrhythmology:再生医療」
[座長] 犀川 哲典 (大分大学医学部 臨床検査診断学)  
  村田 光繁 (慶應義塾大学医学部 再生医学教室)  
座長のことば
近年の再生医学の発展により、種々の幹細胞からの心筋再生が可能となり重症心不全に対する新たな治療法の開発が期待される。さらに最近、種々の体細胞からの人工多能性幹細胞(iPS細胞)の誘導が可能となり、今後再生医療の臨床応用が急激に加速することが予想される。その一方で、再生心筋療法が心不全の有用な治療法となるためには不整脈源性などの諸問題を克服する必要がある。本シンポジウムでは、心筋シートを用いた再生心筋療法の現状・問題点、バイオペースメーカーによる徐脈性不整脈治療の可能性、再生心筋におけるイオンチャネル発現調節機構などの再生医療と不整脈の議論に加え、最近日本での治験が開始された人工心臓の現状などを含め、重症心不全の画期的な治療法となりうるトピックについて各分野の専門家にお話をいただく予定である。現在行われている心筋再生療法の有効性および限界等をふまえ、今後の向かうべき方向性および将来性などに焦点をあて幅広く議論したい。

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パネルディスカッション

パネルディスカッション I 公募・一部指定
「心筋のCaハンドリング異常と不整脈」
[座長] 児玉 逸雄 (名古屋大学環境医学研究所 心・血管分野)  
  小野 克重 (大分大学医学部 病態生理学講座)  
座長のことば
    心筋細胞は細胞膜上のL型Caチャネルを介するCa流入をきっかけとして、筋小胞体(SR)からのリアノジン受容体を介するCa放出により細胞内Ca濃度が上昇し、このCaがサルコメアを構成する蛋白に働いて収縮を起こす。拡張期にはSR Ca-ATPase(SERCA2a)の作用によりCaがSR内に取り込まれるとともに、一部はNa/Ca交換機構を介して細胞外へと排出される。この一連のCa調節(Caハンドリング)は心収縮・拡張機能だけでなく、さまざまなCa依存性シグナルを介して細胞のホメオスターシスを制御している。心筋のCaハンドリング異常は、虚血や心肥大・心不全等における致死的不整脈の主因であると共に、NFAT等の転写因子活性を介するイオンチャネルリモデリングにも関与している。このパネルディスカッションでは、心筋Caハンドリング異常がどのように機序で不整脈の発症に関わっているかについて、電気生理学的メカニズムから遺伝子発現制御機構に至るまで広範に議論すると共に、不整脈の中長期的治療戦略としてCaハンドリングの重要性についても考察を進めたい。

パネルディスカッション II 公募・一部指定
「心室頻拍アブレーションのStrategy:至適デバイスの選択を目指して」
[座長] 青沼 和隆 (筑波大学大学院人間総合科学研究科 循環器内科)  
  相原 直彦 (国立循環器病センター 内科心臓部門)  
座長のことば
    基礎心疾患を有する心室頻拍のアブレーションについては、頻拍が単一でないことが多くまた頻拍中の血行動態の破綻等から、未だ十分な治療戦略が決定されていないのが現状である。
    この数年来、CARTOシステムやEnSiteシステムによるElectro-anatomical Mapping装置が本邦に導入され、治療方法が一変した感があるが、その治療ストラテジーに関しては、まだまだ議論の余地があると考えられる。今回は、心室頻拍に対する治療戦略について、アブレーションとする適応から、疾患の特徴やその血行動態による違いによるマッピングシステムの選択、アブレーションカテーテルの選択、新しいデバイス、技術などに関して、各施設のストラテジーとその成績について詳しく検討且つ議論をいただき、心室頻拍に対するアブレーションのより良い治療戦略について考えてみたい。

パネルディスカッション III 指定
「これだけは知っておきたい:不整脈基質への解剖・病理学的アプローチ」
[座長] 島田 達生 (大分大学医学部看護学科 健康科学)  
  井上 紳 (昭和大学歯科病院 総合内科)  
座長のことば
不整脈の診断・治療に際して、形態学的な情報については従来の透視画像に加えelectroanatomical mapping systemが導入され、心腔内の興奮伝搬や異常電位などの電気生理学的現象を可視的にとらえることが可能になった。さらにMRIやマルチスライスCTの発達により心腔構造も明瞭に描出されるようになった。しかしカテーテルアブレーションの対象となる不整脈源基質の解明にはその解像度はいまだに不十分であり、心臓各部分の特殊心筋と作業心筋の心筋構築に関する解剖・組織学的知識は極めて重要である。また、不整脈発生のメカニズムを理解するには発生学に関する知識も必要になる。このパネルディスカッションは、基礎および臨床、各方面の研究者から不整脈源に関する病理形態学的な知見を網羅することにより今後の心臓電気生理検査やカテーテルアブレーション手技の向上を目的としている。

パネルディスカッション IV 指定
「コンピュータ不整脈学が創る未来」
[座長] 野間 昭典 (立命館大学 生命科学部 生命情報学科)  
  芦原 貴司 (滋賀医科大学 呼吸循環器内科)  
座長のことば
近年,心電学ならびに分子生物学の目覚ましい発展により,不整脈の電気生理的な解明が進み,不整脈学としての礎が築かれた.しかし,これまでに蓄積された膨大な分子・細胞レベルの研究成果が十分に理解され,臨床不整脈の理解と治療に広く活用されてきたかといえば,そうでない現状がある.不整脈学をさらに高いレベルまで引き上げるには,複雑な生体をシステムとして見わたすことのできるコンピュータシミュレーションが有用である.それにより,不整脈の成因と治療の理論的根拠を明示できたケースも少なくない.また,研究プロジェクトの規模は国家的レベルから個人研究者レベルまでさまざまであるが,医学生物学,理工学,薬学,計算機科学などの異分野融合研究として世界各国で心臓シミュレーションがさかんに行われるようになった.本パネルディスカッションでは,不整脈シミュレーション研究の各分野でご活躍の国内外のパネリストに,最近の話題と将来展望について語っていただく.

パネルディスカッション V 公募・一部指定
「非侵襲的検査による心臓突然死のリスク評価」
[座長] 池田 隆徳 (杏林大学医学部附属病院 第二内科)  
  小林 洋一 (昭和大学医学部内科学講座 循環器内科学部門)  
座長のことば
    心臓突然死の予知は、現代医学における最も重要なテーマの1つであり、植込み型除細動器を用いた治療戦略を考えるうえでも重要となっている。1980年代から幾つかの予知指標が考案され、評価されてきた。現在、使用されている予知指標の多くは、心臓電気生理検査を除いて非侵襲的に行うことができる。低心機能例においては、左室駆出率が心臓突然死予知におけるゴールドスタンダードとなっている。それに加え、再分極異常を反映するT-wave alternans、伝導異常を示す加算平均心電図による心室late potentials、更には、自律神経活動異常を反映する指標である心拍変動指標、最近ではheart rate turbulenceなどの新しい指標も使用されている。ホルター心電図で検出される非持続性心室頻拍は、古典的な指標ながら予知指標として重要な役割を担っている。また、電気的指標とは異なるが、心筋シンチやMRIなどをリスク評価に用いる試みもなされている。
    本パネルでは、わが国において現在使用されている非侵襲的検査指標に焦点をあてて、心臓突然死のリスク層別化を、いかに効率よく的確に行ったらよいかについてディスカッションしてみたい。

パネルディスカッション VI 公募・一部指定
「進化するペーシングモード:その具体的適応と問題点」
[座長] 松本 万夫 (埼玉医科大学国際医療センター 心臓内科)  
  石川 利之 (横浜市立大学医学部 第二内科)  
座長のことば
ペースメーカー植込み症例においては、心房細動および脳梗塞の発生頻度が高いことが知られている。心房ペーシングには心房細動抑制効果があるが、房室ブロックには無力である。心房細動の発生はDDDペースメーカー作動上でも問題となる。心房細動時にも適切に作動するようにDDIモードやモード・スイッチ機能が開発されたが、それ自体が心房細動を抑制するものではなかった。そこで、心房細動発生を抑制するために心房のペーシング率を上昇させるなどの新たなアルゴリズムが開発された。近年、心室ペーシングの不利益により不要な心室ペーシングは心房細動や心不全を誘発する可能性が示唆されている。心室ペーシング率を低下させるペーシングモードが開発されているが、それには大きく分けて、AV delay hysteresisとAAIとDDDの間で必要に応じてモードを変更させるものがある。一方、そのようなモードの問題点も指摘されてきている。本パネルディスカッションでは、進化したペーシングモードの具体的適応と問題点について討議したいと思う。

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特別企画

臨床医のための心臓生理・心臓薬理学 指定

[座長] 松浦 博 (滋賀医科大学 生理学講座細胞機能生理学部門)  
  石井 邦明 (山形大学医学部 薬理学講座)  
座長のことば
最近10年あまりの分子遺伝学,分子生物学,電気生理学を用いた学際的研究成果により,心臓の生理機能,とりわけその電気生理的機能や薬剤による調節・修飾に関する理解が飛躍的に進歩しました.心臓の電気的活動を担う活動電位の発生は心筋イオンチャネルに依存しており,多種のチャネル遺伝子の異常に伴う機能障害が活動電位に様々な異常をきたし,家族性QT延長症候群をはじめとする多くの遺伝性不整脈の原因となることが明らかにされています.本企画では,1) イオンチャネルの構造と機能の連関,ならびにチャネル遺伝子の変異に伴う機能異常の発生機構,2) 心室筋再分極の分子機構とその破綻,3) 薬剤による心筋イオンチャネル機能の修飾とそれに伴う心臓電気現象の変化,に焦点をあてて,それぞれの専門家の先生方に講演をしていただきます.また,近年長足の進歩を遂げているコンピュータシミュレーションを用いたチャネル機能変化と心筋細胞電気活動の変化との関連も紹介していただきます.

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学術諮問委員会提言シンポジウム

不整脈にカルシウム拮抗薬とATPをどう使うか:基礎と臨床 指定

[座長] 有田 眞 (湯布院厚生年金病院)  
  蒔田 直昌 (北海道大学大学院 循環病態内科学)  
座長のことば
    Ca拮抗薬は、高血圧・狭心症の治療薬として広く使用されているが、カテーテルアブレーション治療の普及とともに、抗不整脈薬としての重要性は低くなったようにも思われる。しかし、臨床の第一線においては、今なおCa拮抗薬やATPの静注が第一選択として頻用されており、心房細動に続発する電気的リモデリングの防止や特発性心室頻拍やelectrical storm に対しても、Ca拮抗薬の有効性が確認されている。本シンポジウムでは、1)心筋L型・T型Caチャネルの構造・機能とCa拮抗薬およびATPの抗不整脈作用、2)上室性不整脈に対するCa拮抗薬とATPの使い方、3)Ca拮抗薬による心房細動の心拍数調整とリモデリング抑制、4)特発性単形性心室頻拍に対するCa拮抗薬の使い方、5)先天性QT延長症候群におけるelectrical storm に対するCa拮抗薬の使い方、などにつき専門家による最近の研究と臨床経験を報告して頂き、討論を深め、明日からの不整脈治療の指針として生かすことを目的とする。

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学術諮問委員会指定トピックス

不整脈の遺伝子診断 指定

[座長] 平岡 昌和 (東京医科歯科大学)  
  清水 渉 (国立循環器病センター 心臓血管内科)  
座長のことば
遺伝性不整脈は、心筋の活動電位を形成するイオンチャネルとこれに関連する細胞膜蛋白、調節蛋白などをコードする遺伝子の変異によりチャネル機能の異常をきたし、不整脈を発症する。代表的疾患としては、先天性QT延長症候群(LQTS)、薬剤などを原因とする後天性LQTS、Brugada症候群、進行性心臓伝導欠損(Lenegre病)、家族性洞機能不全症候群、家族性房室ブロック、カテコラミン誘発性多形性心室頻拍、家族性心房細動、QT短縮症候群などがある。先天性LQTSの遺伝子診断率は50〜70%と高く、12個の遺伝子型が同定され、すでに遺伝情報が患者の治療や生活指導に還元されていることから、2008年4月に保険診療が可能となっている。一方で、その他の遺伝性不整脈の遺伝子診断率は低く、遺伝情報と臨床情報の関連は充分に検討されていない。本指定トピックスでは、これらの不整脈の遺伝子診断に焦点をあて、最新の知見を発表していただき、今後の新たな展開を論議したい。

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HRS-JHRS Joint Symposium

Role of Molecular Diagnosis in Managing Inherited Cardiac Arrhythmias 指定

[座長] Charles Antzelevitch (Masonic Medical Research Laboratory, NY, USA) 
  大江 透 (心臓病センター榊原病院)  
座長のことば
    Genetic factors play a significant role in the pathogenesis of inherited cardiac arrhythmias. Modern molecular biological techniques have enabled identification and analysis of genes responsible for many of the inherited cardiac arrhythmia diseases. The most common inherited arrhythmic diseases predisposing to sudden death are long QT syndrome, Brugada syndrome, catecholaminergic polymorphic ventricular tachycardia and short QT syndrome. It is now well recognized that there is a multiple genetic substrate for each clinical entity. More than ten different types of congenital long QT syndrome, and six in Brugada syndrome, two in catecholaminergic polymorphic ventricular tachycardia and three in short QT syndrome have been identified. Genotype-phenotype correlation studies have revealed that there are diverse clinical features depending on gene abnormality. It is also known that cardiac arrhythmias result from the interplay of genetic and environmental factors, suggesting that a more complex relationship exists between genotype and phenotype in these inherited cardiac arrhythmias.
    The purpose of this symposium is to provide information on molecular mechanisms responsible for inherited cardiac arrhythmias and introduce recent findings regarding genotype-phenotype correlations.

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APHRS-JHRS Joint Symposium

Frontier of Catheter Ablation and Device Treatment 指定

[座長] Shih-Ann Chen (Division of Cardiology, Taipei Veterans General Hospital, Taiwan) 
  平岡 昌和 (東京医科歯科大学) 

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