プログラム

  1. パネルディスカッションT 「心不全と心室頻拍」
  2. パネルディスカッションU 「Imaging in EP」

パネルディスカッションT 「心不全と心室頻拍」

座長:横浜労災病院 野上 昭彦
   慶應義塾大学 副島 京子

近年、植え込み型除細動器(ICD)、心臓再同期療法(CRT)の適応拡大などにより心不全患者の予後が改善されてきています。心不全患者の二大死因が心不全死と不整脈死ですが、これらの機器にて突然死の一次、二次予防が可能になりました。一方、ICDの頻回作動は非常に重要な問題です。このパネルディスカッションではDavid Wilber先生(Layola University)、Barbara Lamp先生(Ruhr University)を迎え、様々な心不全に合併した心室頻拍のカテーテル治療、CRT-D、外科的治療などの非薬物療法を中心に活発な議論を行いたいと思います。非常に困った経験とその対策(外科的手術、カテーテルアブレーションなどを含めて)公募いたします。

パネルディスカッションU 「Imaging in EP」

座長:埼玉医科大学 加藤 律史
   慶應義塾大学 谷本 耕司郎

近年、循環器領域の画像診断進歩には目覚しいものがあり、その傾向は電気生理学の分野においても例外ではない。アブレーションの分野においては代表的な3次元マッピングシステムであるCARTOシステムが複雑不整脈の病態把握、治療において多大な貢献をし、近年ではEnsite systemも使用可能となり、新しい知見が得られている。解剖の把握は、アブレーション成功の重要な要素であるが、近年の心房細動アブレーションの普及に伴い、CTやMRIが左房・肺静脈の形態評価に頻用されるようになり、これも古くて新しいテーマである。今後期待される分野としては、従来のマッピングシステムへの3次元画像のimage integrationやimagingによる焼灼病変の確認・不整脈基質の評価・カテーテル操作のガイドなどがあげられる。一方、最近急速に普及しているCRTに関しても画像が重要である。従来より心エコーがresponderの把握に多く使用されてきたが、近年、他のimagingを用いたresponder評価にくわえ、冠静脈の形態把握や指摘リード挿入部位の決定に3次元imageが使用されることもあり、これからますます期待される分野である。本パネルディスカッションにおいてはさまざまな角度から画像の電気生理分野への応用の現状と今後の展望について討論していきたい。