心電図モニターは心疾患患者や周術期の入院患者において一般的な管理ツールである。モニター画面では心拍数が表示され、洞調律の場合はその数字の観察と記録で終わってしまうこともあるが、時に緊急の対応を要する場合に遭遇する。その所見に最初に気づくのは医師でないことが多いため、メディカルプロフェッショナルにとって、そのような心電図モニター所見を知っておくことは、患者の予後に直結する可能性もあり非常に重要である。本セッションでは、最初にモニター心電図判読に際しての注意点を紹介し、自験例を交えて緊急性が高いモニター心電図の所見及びその背景疾患・対応法等について概説させていただく。本セッションがメディカルプロフェッショナルの方にとりモニター心電図判読力向上の一助となり、ひいては良好な患者管理につながれば幸いである。