臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第5章
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2.心室頻拍ECG V028(12誘導を6誘導ずつ連続記録)虚血性心疾患の患者さんにおいて、突然の呼吸困難・動悸を主訴に救急来院した際に記録された。QRS幅200msecに及ぶ持続性のwide QRS頻拍(実際の心拍数は90/分前後で厳密には頻拍とはいえないかもしれないが……)である。ふだんは洞調律で、多少のST-T異常はあるがQRS波形に異常は見られなかった。病態・病状や基礎疾患から判断して心室頻拍と思われるが、脚ブロックを伴う洞頻脈や上室頻拍とどのように鑑別したらよいのであろうか。   431

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