臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第5章
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第5章 心室性不整脈ECG V001(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、誘導の一部を拡大)洞収縮(S)がSS間隔約0.9秒で規則的に出現している中で、心室期外収縮(E)があらわれた後、次の洞調律出現までが長くなっている。ここでEを挟むSS間隔がちょうど2倍になっていることに気付く。このような期外収縮の性質を代償性と呼び、心室期外収縮ではしばしば観察される所見である。これは心室期外収縮に伴う逆行性興奮(Pʼ)が心房を興奮させるため、洞結節から出現した興奮が心房の不応期にぶつかって消滅し、1回の洞収縮(Sʼ)が抜けてしまうことによると説明できる。    366

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