臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第5章
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1.心室期外収縮ECG V006(12誘導を6誘導ずつ連続記録)洞周期の一つ置きに心室期外収縮が間入性に入ることにより洞収縮-期外収縮-洞収縮のリズムを繰り返す三段脈で、あまり見かけることのない珍しいリズムである。本例をさらによく見ると、E1、E3、E5のQRS幅は広く変形しているのに対し、E2、E4のQRS幅は比較的狭く、変形の程度も軽いことに気付く。すなわち、期外収縮の起源が2個あり、奇数拍と偶数拍で交互に出現していると考えられる興味深い所見といえる。    379

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