臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第4章
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4.房室ブロックECG J035(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、aVR、aVL、aVF同時記録)P波は約80/分、QRS波は約28/分の房室接合部補充収縮で、完全房室解離を示しているが、R4-R5間隔のみが突然約700msecに短縮している。R4から440msec後にあらわれたP波が、PR間隔約220msecで心室に伝導したと考えられる。RP間隔がそれより短い場合、あるいは長い場合には伝導していないことから、先行R波から440msec前後に過常期を有する過常期伝導(supernormal phase of conduction)と判断される。    357

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