臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第4章
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4.房室ブロックECG J018(Holter心電図による2チャネル同時記録)(*上下連続)上段ではP波とQRS波はPR時間0.20秒で正常に伝導しているが、下段A及びBで突然QRS波が脱落している。A及びBの前後のPR時間を正確に計測すると、いずれも0.20秒でまったく変動がない。すなわち、「PR時間の漸次延長→QRS波脱落→PR時間の回復」というWenckebach周期は見られず、突然QRS波が脱落していることからMobitz II型第2度房室ブロックと診断される。    321

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