第4章 房室接合部性不整脈ECG J009(Ⅱ、Ⅲ、誘導の一部を拡大)拡大してみると、P波は陰性(P’)でQRS波から離れて出現しており、RP’>P’Rである。このような頻拍をlong RP’ tachycardiaと呼び、房室結節において速伝導路を順行し、遅伝導路を逆行するリエントリーによる非通常型房室結節リエントリー性頻拍の際に見られる所見である。本例も心臓電気生理検査によって非通常型リエントリーが証明され、遅伝導路のアブレーションで根治した。 296
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