臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第4章
38/102

第4章 房室接合部性不整脈ECG J009(Ⅱ、Ⅲ、誘導の一部を拡大)拡大してみると、P波は陰性(P’)でQRS波から離れて出現しており、RP’>P’Rである。このような頻拍をlong RP’ tachycardiaと呼び、房室結節において速伝導路を順行し、遅伝導路を逆行するリエントリーによる非通常型房室結節リエントリー性頻拍の際に見られる所見である。本例も心臓電気生理検査によって非通常型リエントリーが証明され、遅伝導路のアブレーションで根治した。    296

元のページ  ../index.html#38

このブックを見る