臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第4章
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1.房室接合部期外収縮ECG J003(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、aVR、aVL、aVF同時記録)▼1~▼5は他の洞収縮心拍とQRS波の形が異なり、QRS幅はやや広いが異所性P波が先行していないことから房室接合部期外収縮と考えられる。連結期は不定で、▼1▼2間隔と▼4▼5間隔は等しく、▼2▼3間隔及び▼3▼4間隔はちょうどその2倍に相当する。 すなわち、ECG J002と同様、房室接合部副収縮と診断される。A点、B点は保護ブロックが完全ではないため、洞収縮によるQRS波の直後で心室が不応期になっており、心拍が現れなかったと考えられる。あるいは、B点に関しては不応期から脱している可能性もある。とするならば、やはりこの例でも進出ブロックを考える必要がある。   271

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