臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第3章
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第3章 心房性不整脈ECG A004(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ誘導後半部分を拡大)▼5は▼4よりさらに変形の程度が強く、それ以降は基線が不規則に細かく揺れている。QRS波出現間隔(RR間隔)は長短ばらばらである。このように、RR間隔の絶対性不整を示すリズムをもつ不整脈として心房細動が考えられる。なお、基線に見られる細かい揺れをf波と呼ぶ。連結期の短い上室期外収縮(先行収縮のT波に異所性P波が重なるため、しばしばP on T型と呼ぶ)が多発すると、心房細動が起こりやすい。   104

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