臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第3章
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第3章 心房性不整脈ECG A055(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ誘導を拡大)基線部分を拡大して観察すると、F波は陽性で持続が短く、F波とF波の間に明らかに平坦部分があることが分かる。興奮旋回路に三尖弁峡部を含まない、心房内のリエントリーを機序とする心房粗動で、非通常型(uncommon type)と呼ばれる。症例によってリエントリー回路が異なり、F波の頻度や形態も様々である。    228

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