4.洞房ブロック・洞停止・洞不全症候群ECG S023(一部を拡大)正常洞収縮はN1とN2で、途中に出現しているE1、E2はP波が先行していないことから房室接合部補充収縮と判断される。↑部分にP波らしい波が確認できるが、陰性の振れであることより房室接合部から逆行性に心房が興奮したと考えられる。N1からN2まで約6秒の発作性洞停止が起こったが、ほぼ2秒に1回補充収縮が出現して、房室接合部補充調律を呈したと診断される。洞不全症候群の初期にはしばしば補充調律が見られるが、病態が進行すると補充収縮も出にくくなり、長い心停止をきたすようになる。 71
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