心電図 こぼれ話第2話 心電図で感電? Einthovenが開発した当時の心電図記録中の様子を撮影した写真を見ると、被験者がみな極めて不安気な表情をしていることに気付く。生理食塩水を満たしたバケツに手足を漬け座位で記録していたようであるが、第Ⅰ誘導は右手と左手のみ、第Ⅱ誘導・第Ⅲ誘導記録時にはさらに左足もバケツに漬けているが、右足は靴を履いたままである。つまりアースが取れていないので、被験者は記録中に感電するのではと恐れ、不安を隠せなかったらしい。実際に感電したことがあったのかどうかは定かではないが、今では信じられない話である。
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