臨床心電図解析の実際 ― 不適切自動診断編
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V1V2ⅠⅡⅢV3V4V5V6aVRaVLaVF86「心房細動」に関しては、明らかなP波の欠如、RR間隔の絶対性不整からみて、f波は明確ではないが診断は確からしい。それ以降の所見名に関しては間違いではないが、明らかな「QT延長」や「心室内伝導障害」など、もっと臨床的に重要な診断名・所見名はどこに行ってしまったのであろうか。自動計測にて、QT間隔0.492秒、QTc0.558と明らかなQT延長を捉えているにもかかわらず、「QT延長」の診断がなされていない。またQRS幅は200msecを超えており、RSR’S’型の「心室内伝導障害」と診断すべきである。診断名・所見名不適切-5 Answer

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