FⅠⅡⅢV2V5V6aVRaVLaVFV1V3V478実際の心電図所見は、F()に示すように「2対1ないし3対1伝導の通常型心房粗動」で130/分程度の頻脈を呈しており、結果的に専門医における診療を必要とする状態であったが、自動診断の所見名表記はことごとく不適切である。自動計測の数値をよく見ると、どこをどう計測したのかわからないが、PR間隔164msecとされており、これがすべての不適切診断の始まりのようである。そのため、RR間隔の短い部分をすべて心室ないし上室期外収縮と誤診し、また粗動波(F波)が認識できなかったために、基線の揺れをさまざまなST-T異常所見として捉えてしまったものと考えられる。最終的に診断名・所見名を表記する際にもう一度見直し、これらの所見名をただ羅列するのではなく、臨床的に適切な診断に近づけるよう全体の自動診断システムを見直す必要がありそうである。診断名・所見名不適切-1 Answer
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