ⅠⅡⅢ××PR1PR2PR3PR4PR573PR6PR7理解しやすくするためにⅠ、Ⅱ、Ⅲ誘導の一部を拡大して示す。まず、赤矢印()()で示すP波が約620msec間隔でほぼ等間隔に出現している()。PR間隔を計測すると、PR1(240msec)からPR2(400msec)へと延長し()、PR3では続くべきQRS波が脱落し()、PR4(240msec)で元に戻っている()。その後はPR4~PR7にかけて同様の周期(延長~脱落~短縮~延長~脱落)、すなわちウェンケバッハ周期を呈していることがわかる。すなわち、本例における2段脈は「上室期外収縮の2段脈」ではなく、「3対2房室伝導のウェンケバッハ型第2度房室ブロック」によってもたらされたものと判断される。通常、2段脈というと期外収縮を想起することが多いが、本例のような房室ブロックや洞房ブロックなどの伝導障害でも類似した所見を呈することがあり、治療方針がまったく異なる。コンピュータ診断においても正確さが求められるところである。アルゴリズム不備-8 Answer
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