*心電図自動診断は各波形の形態、間隔、偏位の状況などを自動計測し、それらのデータを各種診断のためのコンピュータアルゴリズムに照らし合わせ、合致する場合にその診断が下される。*それぞれの診断名ごとに詳細なアルゴリズムが構築されているが、そのアルゴリズムそのものに不備があると、導き出されるコンピュータ診断は不適切なものになってしまう。*波形の読み過ぎ、読み落とし、計測ミスなどがないにもかかわらず不適切診断がなされた場合には、この診断アルゴリズムに問題がある可能性が高い。*多くの場合、この診断過程はブラックボックスで、一部を除いて詳細なアルゴリズムは公開されていない。*心電計メーカー各社は、集積されてくる臨床現場からの膨大なデータを分析し、日々この自動診断アルゴリズムの改良を重ねているが、さらなる改善・改良のためには人工知能(AI)の導入などが不可欠であろう。診断アルゴリズムの不備による誤診
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