V1V2ⅠⅡⅢV3V5aVRaVLaVFV4V634Ⅱ誘導、V3、V4誘導などで明らかなデルタ波が観察され、「WPW症候群」との診断は難しくないが、自動診断ではなぜ「心筋梗塞」と誤診したのであろうか。誤診の原因はⅠ誘導およびaVL誘導に見られる陰性のデルタ波()で、これを異常Q波と判定したことによって「側壁梗塞」としたのであろう。しかし、心筋梗塞を疑うST偏位や陰性T波は見られず、側壁の変化を反映するV5、V6誘導にはまったく異常所見がない。デルタ波()を見落とすことがなければ、このような誤診は生まれなかったと考えられる。読み落とし-6 Answer
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