臨床心電図解析の実際 ― 不適切自動診断編
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V1ⅠⅡⅢV2V5V6aVRaVLaVFV3V426心拍数48/分前後の「洞徐脈」であるが、自動診断では「心房細動」と表示された。本例における誤診の最大の要因は、洞性P波の見落としであろう。多くの誘導でP波の振幅が小さいため、認識し難いのは確かであるが、赤矢印()で示したようにⅠ誘導やV1誘導では明確なP波を確認することができる。たとえ少数の誘導、少数の心拍であっても明らかな洞性P波が確認できれば、「心房細動」は否定できるため、12誘導すべての心拍をしっかりと観察することが重要である。なお、本例ではスポーツ等による徐脈傾向を認めるが、呼吸性不整脈によるRR間隔の軽度不整を伴っていたことも「心房細動」という誤診に結び付いたのかもしれない。読み落とし-2 Answer

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