V2ⅠⅡⅢV3V4V6aVRaVLaVFV1V512心拍数60/分前後の「正常洞調律」である。胸痛等の自覚症状はなく、急性心筋梗塞を疑う臨床所見はまったくないにもかかわらず、疑いとはいえ「急性心筋梗塞」と自動診断され、至急専門医受診を指示された。このような過剰診断を引き起こした原因としては、有意のST上昇()とT波増高()があると判断されたためであろう。自動診断においては、心筋梗塞のような重大な異常所見を見落とさないために、しばしば正常亜型と考えられるST偏位やT波形の変化を過大に評価する傾向があり、注意が必要である。ST部分やT波の形態に関しての鑑別診断アルゴリズムの改良が必要であろう。読み過ぎ-4 Answer
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