77第Ⅳ章 興奮伝導の異常・ブロック 等ブロック-5 AnswerR1R2R3R4R5R6R7R8P1P2P3P4P5P6P7P8P9P10P11P12P13P4P11ⅠⅡⅢ心房心室房室結節R3R7×××××××××××完全房室ブロックで房室伝導が途絶している場合でも、先行R波からある一定のタイミング(この例では600msec以降と推定される)に薄茶色()で示すような過常期(supernormal phase of conduction)と呼ばれる伝導の促進した部分があると想定すると、P4、P11のように偶然にこの過常期に遭遇した興奮のみが房室結節を心室まで正常に伝導し、正常QRS波を示す心拍が現れる現象(過常期伝導)が説明できる。そのほかのP波は、いずれも過常期を外れて房室結節に到達しているため、伝導は途絶し、接合部あるいは心室からの補充調律が出現して完全房室解離を呈していることがわかる。
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