第7章|臨床心電図解析の実際 - 不整脈関連波形異常編
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32重症不整脈に直結する波形異常編STT-14 AnswerV1V2V3V4V5V6ⅠⅡⅢaVRaVLaVF痙攣のため基線が動揺し、判読がやや困難であるが、異様な心電図を呈している。肢誘導の低電位差、極端なwide QRS()、V1、V2誘導のST上昇()、V4~V6誘導のST低下()、テント状T波()、QT延長()など多彩な所見のほか、P波がしっかりと同定できないため断定はできないが、第2度房室ブロックによると思われる2段脈も観察される()。血清K値は9.5meq/Lと極端な高カリウム血症を呈し、いつ心停止をきたしてもおかしくない状態である。

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