第6章|臨床心電図解析の実際 - 不整脈関連波形異常編
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52重症不整脈に直結する波形異常編QT-22 AnswerV1V2V3V4V5V6ⅠⅡⅢaVRaVLaVFQT/QTc:0.28/0.34とQT間隔が短縮している()。QT短縮症候群の可能性を考えて、定期的な経過観察が必要であろう。なお本例では、矢印()で示すように、軽度のST低下が観察される。胸痛など虚血を示唆する症状はなく、心拍数が90/分と、やや頻脈傾向を示していることによる、見かけのST低下と考えてよさそうである。

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