第2章|臨床心電図解析の実際 - 不整脈関連波形異常編
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30重症不整脈に直結する波形異常編Brugada sign-13 AnswerV1V2V3V4V5V6ⅠⅡⅢaVRaVLaVFV2誘導においてBrugada型心電図type 2の所見が認められる(↓)。ⅠⅡⅢV1V2V33V13V23V3第4肋間で記録第3肋間で記録Ⅰ~Ⅲ誘導を拡大V1~V3誘導を拡大して比較すると、第3肋間記録ではV1、V2誘導でtype 1の波形が確認され()、Brugada症候群が強く示唆された。さらにⅠ~Ⅲ誘導を拡大すると、QRSの立ち上がりにδ波と考えられる緩徐な波が確認され(↓)、WPW症候群であると判断される。Brugada症候群とWPW症候群が併存する極めてまれな症例と考えられる。

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