第2章|臨床心電図解析の実際 - 不整脈関連波形異常編
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28重症不整脈に直結する波形異常編Brugada sign-12 AnswerV1V2V3V4V5V6aVRaVLaVFⅠⅡⅢ基本調律は心房粗動で、多くは3対1伝導(一部、2対1)を示している。QRS波形は完全右脚ブロックで高度右軸偏位を伴い、ヘミブロックの所見である()。本例において、心房粗動に対するカテーテルアブレーション治療を行ったところ、次のような心電図を呈した。V1V2V3V4V5V6aVRaVLaVFⅠⅡⅢカテーテルアブレーション後の心電図記録をみると、心房粗動は停止し洞調律化している。完全右脚ブロックの所見はアブレーション前と変わらないが、V1、V2誘導の波形が大きく変化し、coved型ST上昇を伴うBrugada型心電図type 1を呈した(↓)。心房粗動が停止し、Brugada型心電図が顕在化したものと考えられる。

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