臨床心電図解析の実際 - 不整脈関連波形異常編
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δ波-3 AⅠⅡⅢaVRaVLaVFAAAAAAAB B B B B B CCCδ波-19 Answer基線が細かく揺れ(f波)、RR間隔が不整であることから、心房細動の診断は容易である。QRS波の形態は微妙な違いはあるが、おおむねほぼ正常型のA、幅広く変形したB、およびその中間型のCの3種類に大別される。Aは房室伝導系を順行する正常心拍、BはAとまったく極性が逆で、明らかな陰性のδ波(↑)を伴う左室後中隔Kent束を順行する早期興奮、Cは両者の融合収縮で中間型を示すと判断される。WPW症候群における心房細動では、RR間隔や不応期の変化に伴ってしばしばみられる所見である。0:00102bpm重症不整脈に直結する波形異常編44

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