臨床心電図解析の実際 - 不整脈関連波形異常編
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δ波-3 Aδ波-12 AnswerA3A4A5B1B2EB3B4B5B6B7C1EA1A2ⅠⅡⅢaVRaVLaVFV1V2V3V4V5V6形態の異なった心拍が混在しているので、まず波形の特徴から、QRS幅が広く立ち上がりが緩やかな心拍(A)、QRS幅が狭い心拍(B)、QRS幅が広く大きく変形している心拍(C)の3種類に分ける。Aは明らかなδ波を認め、δ波-11例の波形とまったく同じ形態を示していることから、Kent束を順行する早期興奮波形と考えられるが、Bはδ波がなくQRS幅も狭い通常波形で、房室結節を順行した正常興奮と判断される。Cに関してはやや判断が難しいが、たまたま先行収縮からの連結期が短い心房期外収縮(E)が発生し、早期興奮が強まったために変形したと考えてよさそうである。本例のようにδ波を伴う心拍が出没する場合を間欠性WPW症候群(intermittent WPW syndrome)と呼ぶ。0:1072 bpm重症不整脈に直結する波形異常編30

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