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治療について

心臓再同期療法

国利循環器病研究センター 不整脈科 野田 崇

1.心臓再同期療法とは

 心不全を示す患者では、しばしば心電図のQRS幅が延長し、左脚ブロックを呈することが報告されています。このような場合、心臓内の電気活動の遅延から、心臓同期不全が生じます。これは心房と心室、右心室と左心室、左心室内での電気的活動の遅延により、心筋収縮のタイミングにズレが生じます。

そこでペースメーカや電極(リード)を使用して心筋を早期に刺激することにより収縮タイミングのズレを改善する治療が心臓再同期療法(Cardiac Resynchronization Therapy:CRT)です。

2.治療方法

 通常、左脚ブロックがみられる患者さんでは左心室の側壁の収縮が遅れることが多く、近年の治療システムでは冠静脈の枝にリードを留置し、右心房および右心室とともに刺激を行うことで、収縮のタイミングを合わせます(図)。
 これまでに数々の大規模試験でその有効性が認められ、欧米諸国を中心に心不全の一般的な治療法として広く利用されています。日本では2004年に保険が適用となり、重度の心不全の患者さんで使用されるようになりました。
 一方、心不全の患者さんの死因として、致死性不整脈による突然死が多いことが判明して以来、CRTが適応となる患者さん場合では、致死性不整脈の治療が可能な除細動機能などを併せ持ったCRT-Dが使用されることが多くなっています。
 CRTを行うための両室ペーシングのみならず、致死性不整脈に対する治療として抗頻拍ペーシングや除細動(カルディオバージョン)を行うことが可能です。

図

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