日本不整脈学会会員から非常に要望の多かった心臓デバイス治療を中心にした植込みデバイス関連冬季大会が実現して、次回で第4回になります。第1回から第3回までは東京で開催され、第3回植込みデバイス関連冬季大会(豊島 健会長)には全国から約1,200名もの参加者があり、年々増加しています。まさに植込みデバイスに特化した本大会への期待の大きさとデバイス治療への関心の高さを物語っているものと思います。

会長

   本大会の特徴は、不整脈を専門とする医師のみならずCDR有資格者やMEの方の参加も多いのが特徴です。従って、第4回大会のプログラムでは、最新のデバイス治療やトピックスに関すること(教育講演1、2)は勿論ですが、教育的内容や患者管理に関すること、日常診療で植込みデバイス患者に遭遇する社会的問題に関する内容まで幅広く網羅した内容にしています。また、次年度から不整脈専門医制度試験が開始されますので、その目的や今後の方針、更には現在学会主導で進められているJCDTR登録制度やNIPPON Storm試験、等に関しても広く知ってもらう必要性からプログラムに組み込みました。

    植込みデバイスは、現在ペースメーカからICD・CRT (-D)、更には失神患者のループレコーダー(ILR)まで多岐にわたっています。それぞれの植込み適応から手術手技や合併症、フォローアップを含めた生活指導と患者管理、自動車運転の可否の判断から就労指導まで、全て1人で完全に理解し対処する能力を身に付けておくのは容易ではありません。今回のプログラムでは、これらの植込みデバイス治療に関わる種々の問題を一元的に学べるようにすることを基本方針として作成いたしました。植込デバイス治療を初めてまだ経験の浅い方から経験豊富な方まで、非常に役に立つ内容であると考えています。

   会場である北九州国際会議場は、百万都市北九州市の中心部で交通の便も良く(JR小倉駅から徒歩3分)、新鮮な魚介類も豊富で安価であるためきっと楽しめる2日間になると思います。多くの会員の方の参加を期待しています。

日本不整脈学会第4回植込みデバイス関連冬季大会
会 長   安 部 治 彦
(産業医科大学医学部 不整脈先端治療学講座教授)