ご挨拶

会長 野上 昭彦    この度の震災で被災された皆様、原発事故の影響で避難生活をされている皆様に心よりお見舞いを申し上げます。救援・復興活動に従事されているすべての方々のご努力に深甚の敬意を表しますとともに、皆様のご健康と被災地域の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

   この度、平成23年度日本不整脈学会カテーテル・アブレーション関連秋季大会の会長を務めさせていただくこととなりました。誠に光栄で会員の皆様方には心から感謝申し上げます。

   本年度カテーテル・アブレーション関連秋季大会は2011年10月20日(木)〜22日(土)の3日間、横浜市みなとみらい地区の はまぎんホール・ランドマークホール・日石横浜ホールにて、“Japan Power: on the cutting edge(日本力:不整脈治療最前線)”というテーマのもとに開催されます。例年、本会では著名な先生を海外からお招きし講演を行っていただくのが恒例となっておりました。しかし、本年は震災の影響もあり、原点に戻り、あえて日本人のみの研究会とさせていただきました。かつて我が国はデバイス・ラグのため最新機器が使えない遅れた状況にありました。しかしそのような状況下でも我が国の不整脈医達は緻密でレベルの高いアブレーションを発展させてまいりました。そして、近年は最先端機器も使用することが可能となり、まさに知識と技術が兼ね備えられ、すでに世界の最先端の一翼を担っていると言っても過言ではないと思います。そのような思いから、このようなテーマにさせていただきました。国内外の日本人エキスパートの話を聞くだけで、カテーテル・アブレーションの世界の趨勢がわかると思います。

   第1日目のアブレーション・ライブセミナーでは、過去4年間のビデオライブとは異なり、2施設のカテーテル検査室と会場とを実況中継で結び、ディスカッションを行いながらリアルタイムに治療を進めていきます。また3日目のカテーテル・アブレーション研修セミナーでは、講演の内容を基礎編と応用編の2会場に分け、参加者のレベルや興味に合わせた受講ができるようにいたします。

   2011年10月、横浜にて皆様にお会いできることを心から楽しみにしております。

特定非営利活動法人 日本不整脈学会
カテーテル・アブレーション関連秋季大会2011
会 長:野上 昭彦 (横浜労災病院不整脈科)