解説
【主要心電図所見】
1) 洞調律、110/分、QRS幅は正常。
2) 下壁誘導で軽度ST上昇
【心電図診断】
a) 洞頻脈、c) II, III, aVF誘導の軽度ST上昇
【解説】
この心電図だけでは、どのような病態かを推測することは難しい。しかし、洞頻脈があるので何らかの検査は必要である。電解質は正常だったが、心エコーで心膜液の中等度の貯留を認めた。この時点では心膜液貯留の機序は不明。心エコー所見や炎症所見、および積極的な治療なしに改善するようならウイルス性心膜炎の可能性が示唆される。肢誘導のR波は低いが、5mmを超える誘導があるのであえて低電位とはしない。高電位差は認めない。
Q.42歳の男性。2日前から軽い胸部違和感を自覚するようになり受診。心雑音は指摘できない。胸部X線のCTRは56%、肺野のうっ血は軽度。心電図診断はどれか。該当するものをすべて選びなさい。
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解説
【主要心電図所見】
1) 洞調律、110/分、QRS幅は正常。
2) 下壁誘導で軽度ST上昇
【心電図診断】
a) 洞頻脈、c) II, III, aVF誘導の軽度ST上昇
【解説】
この心電図だけでは、どのような病態かを推測することは難しい。しかし、洞頻脈があるので何らかの検査は必要である。電解質は正常だったが、心エコーで心膜液の中等度の貯留を認めた。この時点では心膜液貯留の機序は不明。心エコー所見や炎症所見、および積極的な治療なしに改善するようならウイルス性心膜炎の可能性が示唆される。肢誘導のR波は低いが、5mmを超える誘導があるのであえて低電位とはしない。高電位差は認めない。