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心電図クイズ 問題
〜 2010年10月 第2回 〜
山下武志(財団法人心臓血管研究所)
Q.56歳女性。最近になり動悸と息切れを感じ、ここ1週間急速に悪化したため来院。来院時の心電図を示す。あてはまるもをすべて選べ。
心電図を見る(別ウィンドウ)
a. 洞頻脈
b. 第II, III, aVF誘導のP波先鋭化
c. SIQIIITIIIパターン
d. V1-V3誘導T波陰転
e. 肺塞栓症
解答と解説
(クリックで開きます)
【解答】
すべて
【解説】
主要心電図所見
1)洞頻脈
2)第II, III, aVF誘導のP波先鋭化
3)SIQIIITIIIパターン
4)V1-V3誘導T波陰転
5)時計方向回転
典型的な急性肺塞栓症の心電図である。上記の心電図所見はすべて肺塞栓症にcompatibleな所見であるが、実際の臨床例ではこれらの所見をすべて呈することはむしろまれであるといってよい。もっとも頻度の高い所見は洞頻脈であり、心電図だけでは肺塞栓症と診断できない場合も多い。4)の所見は急性の右心負荷を示唆する所見であり、慢性肺血栓塞栓症では右室肥大の所見を呈することもある。
Q.56歳女性。最近になり動悸と息切れを感じ、ここ1週間急速に悪化したため来院。来院時の心電図を示す。あてはまるもをすべて選べ。
心電図を見る(別ウィンドウ)
【解答】
すべて
【解説】
主要心電図所見
1)洞頻脈
2)第II, III, aVF誘導のP波先鋭化
3)SIQIIITIIIパターン
4)V1-V3誘導T波陰転
5)時計方向回転
典型的な急性肺塞栓症の心電図である。上記の心電図所見はすべて肺塞栓症にcompatibleな所見であるが、実際の臨床例ではこれらの所見をすべて呈することはむしろまれであるといってよい。もっとも頻度の高い所見は洞頻脈であり、心電図だけでは肺塞栓症と診断できない場合も多い。4)の所見は急性の右心負荷を示唆する所見であり、慢性肺血栓塞栓症では右室肥大の所見を呈することもある。