〜 2010年9月 第2回 〜 新 博次 (日本医科大学多摩永山病院循環器内科)
Q.72歳の女性。肺結核による胸郭形成術の既往あり。高血圧のため降圧薬の投与を受けている。心電図所見で正しいものはどれか。2つ選べ。
心拍数64/分の洞調律であり、PR間隔240 msecと延長し、肢誘導では第3心拍を除きQRS振幅は5 mm未満、肢誘導で10 mm未満であり低電位差の基準を満たしている。
Q.72歳の女性。肺結核による胸郭形成術の既往あり。高血圧のため降圧薬の投与を受けている。心電図所見で正しいものはどれか。2つ選べ。
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【解答】
b. PR延長、 e. 低電位差
【解説】
心拍数64/分の洞調律であり、PR間隔240 msecと延長し、肢誘導では第3心拍を除きQRS振幅は5 mm未満、肢誘導で10 mm未満であり低電位差の基準を満たしている。
小さなq波をⅡ、Ⅲ、aVFに認めるが、異常Qではなく心筋梗塞を示唆するものではない。V1でrSr’を呈するが、QRS幅は0.12秒未満、r > r’であり、完全右脚ブロックではない。