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心電図クイズ 問題
〜 2010年1月 第2回 〜
村川裕二(帝京大学医学部附属溝口病院第四内科)
Q.24歳の男性。健康診断で記録された心電図を示す。とくに症状はない。考えやすい病態をひとつ選びなさい。
心電図を見る(別ウィンドウ)
a. 異型狭心症
b. 高カリウム血症
c. QT延長症候群
d. 早期再分極
e. 心膜炎
解答と解説
(クリックで開きます)
【解答】
d. 早期再分極
【解説】
主要心電図所見
1)洞徐脈(50/分)
2)V2〜V5のST上昇
3)胸部誘導のT波増高
若年者であることから洞徐脈は生理的な所見である。無症候でとくに背景を指摘できないST上昇は早期再分極と呼ばれる。胸部誘導で目立つことが多いが正常亜型である。高カリウム血症のT波増高は先端が尖っているが、定量的に区別することは難しいこともあり、年齢や症状などの臨床背景に基づいて判断する。QT延長はない。心膜炎はほぼすべての誘導でST上昇を認めるが、ST上昇が顕著でないときは症状やST上昇の推移により診断する。
Q.24歳の男性。健康診断で記録された心電図を示す。とくに症状はない。考えやすい病態をひとつ選びなさい。
心電図を見る(別ウィンドウ)【解答】
d. 早期再分極
【解説】
主要心電図所見
若年者であることから洞徐脈は生理的な所見である。無症候でとくに背景を指摘できないST上昇は早期再分極と呼ばれる。胸部誘導で目立つことが多いが正常亜型である。高カリウム血症のT波増高は先端が尖っているが、定量的に区別することは難しいこともあり、年齢や症状などの臨床背景に基づいて判断する。QT延長はない。心膜炎はほぼすべての誘導でST上昇を認めるが、ST上昇が顕著でないときは症状やST上昇の推移により診断する。