臨床心電図解析の実際 - 不整脈編 第5章
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2.心室頻拍ECG V036(モニター心電図による記録、ABCDは連続記録)慢性腎不全で入院中の患者さんで、動悸を訴えたため心電図モニターを行っていた。P波が明らかでなく、基本調律は心房細動のようである。6連発、3連発などの非持続性心室頻拍を繰り返した後、C前半には心拍数30/分の高度徐脈を呈し、それに続いて基線のないwide QRS頻拍が出現し、意識消失をきたした。頻拍は約100/分の頻度でサインカーブの連続のような所見を呈しており、心室粗動のようである。血清K8.4Meq/mlと高度の高カリウム血症の状態にあった。    455

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